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そっちかい!!!

5月22日(月)
 朝から少し雲がかかっていたが午後には晴天となり、訪問診療に出発する頃には少し暑くなっていた。サングラスを装着して出発。今日は1件目のAさんがとても遠方だったので2件の予定。自転車を走らせていると5月の気持ちよさを体感できた。少し早めに現地に着いたので喫茶店で20分ほど時間をつぶしてAさんのお宅に。
 Aさんのお宅のベルを鳴らすと声がして「遅かったわ!」と第一声。時間通りなのになぜと思ったら数日前から調子が悪く、今日の診療日を待っていたとのこと。Aさんの下の入れ歯は左右2本の前歯に針金をかけて安定させる構造になっているのだが、その2本ともが折れてしまってぶかぶかしていたらしい。さっそく入れ歯のほうにプラスチックを盛り足し、歯の形にした。10分ほどの作業が終わり、口の中に入れていただくと、「今はいいんだけど食べないと分からないのよ。」とおっしゃる。そこでテーブル上に置いてあったおせんべいを食べていただくことに。しかし、いつものように良い音がしない。すごくつらそうな顔をされているので「痛いですか?」と尋ねると、「ん・・・、しっけてる。」そっちかい! Aさんはぺっとゴミ箱にせんべいを吐き捨て、その横にあった袋に入っているせんべいの封を開けて一口。再び口元を見つめる僕に「あぁ、これは良いわ。」と好感触。僕も緊張感が少し解け、ほっとしているとAさんがもう一言。「こっちはしっけてない。」ってそっちかい!!! Aさんはいたって冷静におせんべいを食べてらっしゃる。そしてすべてを食べきって「大丈夫みたい。」ようやく僕もほっとした。ただ、今度から新しい入れ歯を作るようお約束して家を出た。
 2件目は初診のBさん。今日は訪問看護師さんと時間の約束をしていたのだが、ぎりぎりになってしまった。Bさんは、近隣にご家族がおられるが、日中は一人暮らしをされており、大変しっかりされている。入れ歯の調整でうかがったがずれが大きく、今の入れ歯の修理という形で作り直すことになった。最初は緊張されていたようだが、早くに亡くされた配偶者のことやアパートの管理のことなどの話になると一杯お話していただいた。次回からも楽しみ。


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晴れのち嵐のち・・・

5月20日(土)
 朝は久々に爽快な青空。あ~、やっと五月晴れだ。土曜日は一日中外来診療日。診療室で朝の準備をしていると一本の電話。Aさんのご家族からだ。以前から痛みのあった歯が痛くて眠れなかったとのこと。今日の外来診療後に訪問することをお約束した。
 午前中は五月晴れ全開。診療室の窓を全部開けても汗が出るほどだった。午後の診療が始まりちょっと窓を見るとなんと真っ暗。一瞬、何かの間違いかと思ったくらいに真っ暗だった。そして雨がポツリポツリ。ほどなく嵐のように雨が突き刺さる音。診療しながら「Aさんちにどうやっていくんだよ~」と頭の中によぎった。夕方の診療後、訪問の用意をしていると雨が小降りになり、出発する頃には雨はあがり心地よい涼しい風が拭いてきた。ラッキー!実はAさんのお宅は自転車で訪問をする中では遠方に位置している。自転車で飛ばして約0分後、すでに7時を回っていた。
 Aさんは病気のため手足が自由に動かない。以前から痛みがあったため、抜くことも検討していたが、病気のことも考慮して薬などで対応していた。ご家族とAさんとご相談し、今日は歯を抜くことにした。現場はご本人と奥様、お手伝いさんお二人。僕の出す歯を抜く器具に興味深々だった。痛みのあるのは前歯で、特に難しいものではないが、抜いた後に血が止まるかどうかが不安だった。麻酔をしてから歯を抜くまでの10分間、妙な緊張感があったが無事終了。痛みの源が取れたことで現場に歓喜が起こった。その後僕のお渡ししたお薬を家政婦さんがトンカチでたたき、お湯で溶かして胃ろうで注入した。緊張のためか1本の抜歯で僕の中に安堵感が広がった。
 帰りは気分よく自転車を飛ばした。そこへ雨が一粒。やべ~、急げ~!


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お若いはずです!

5月19日(金)
あまり天気がよくない日が続いているが、どうやら雨には降られないですむようだった。外来診療は時間通りに終わった。しかし、1件目のAさんのお宅への訪問時間までに昼食をとるほどの時間もなく、逆に中途半端に空いてしまった。Aさんにお電話をして早めに訪問するとお伝えした。
 Aさんは高齢にもかかわらず一人暮らし。しかもヘルパーなどの介護支援もなく自立されている。基本的には足腰が弱くなってきて外出するのは困難であるが、自宅ではゆっくりした歩みながら動いておられる。実はAさん、以前から下の歯が大きく揺れていていつ抜けてもおかしくない状態だった。生活に支障がないということだったので様子を見ていたが、ついに抜けてしまったとのこと。もちろん痛みなどもなく問題はなさそうであった。来月から入れ歯を作ることにした。それにしてもAさん、本当にお元気である。「年は90だけど気持ちは70歳のままなの。」と。お若いはずです。
 次のBさんは定期的に入れ歯の調整を行なっている。今日は2ヶ月ぶりの訪問であった。さっそくBさん、「最近少しゆるくなったみたい」。もちろん想定の範囲内。いつものように少し入れ歯を強くする処置を作戦通りに実行。あっという間に出来上がった。今日は順調である。
 3件目のCさんは現在新しい入れ歯を作っているのだが、古い方の入れ歯の歯が取れてしまったのだ。さっそく修理。こちらも手際よく進み、修理完了。
 雨も降らずに今日は順調。時計を見るとまだ3時、しかも・・・今日の予定は3人だけ。終わりだ~!結局自宅に直帰して休日気分を満喫した。


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ゲスト

 

今日の放送のゲストは美しい声、ル・クプルのボーカリスト、藤田恵美さん。本当に緊張しました。


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泰然自若

5月14日(日)
 朝から少し曇りがかった天気であったが、最近のことを考えると雨が降っていないだけOKという感じ。外に出てみると意外と気持ちよく、爽快な気分だった。いったん自転車で診療室に行き、診療道具を持ち帰って自宅に戻り、JRで1件目のAさんのお宅に向かった。
 Aさんは何度か左下の奥歯が痛くなり訪問をしている。そのたびに抗生物質を歯ぐきの中に入れ、噛み合わせの調整をしているのだが、先日お電話をいただいたご家族によると痛くはないけれど、歯がすごく揺れているとのこと。「もう限界か?」と考え、一応歯を抜く器具も持参した。90歳を超えているAさんはとても元気。お部屋に入ると、「いやいや先生、いつもすいませんねぇ。」とご挨拶。さっそくお口の中を拝見すると、例の左下の奥歯の揺れは以前よりもひどくなっている。いつものような処置をするか、抜くか考えていると「抜きますか?」とAさん。今後のことも考え、今日抜くことを決断。Aさんは「ほ~、抜きますか。これまでも何本も抜いているので大丈夫です。」これぞ泰然自若。麻酔をして抜歯。スムーズにことが進んだ。
 Aさんのお宅から少し歩いて私鉄でBさんのお宅へ。Bさんは以前入れ歯の調整、修理、そして製作としていた方だ。部分入れ歯の針金が壊れてしまったということで久々の訪問。お宅へうかがと、Bさんがパジャマ姿ながら元気に迎えてくださった。Bさんの針金はその場で修理することが出来ず、以前使っていた入れ歯を修正することにした。こちらの入れ歯も以前訪問していた時にちゃんと修正していたので、歯ぐきにあたる部分にプラスチックを付け足すことで調子よくなった。
 Bさんのお宅から電車を乗り継いでCさん宅へ。Cさんは総入れ歯が少し当たって痛いとのこと。クッション性のあるゴムを歯ぐきと当たる面に貼り付けるかどうか考えていると、ご家族の方から「どうぞやってください」と。決してリスクのある方法ではないが、衛生面や耐久性に問題があることを伝えてゴムを貼った。するとCさん「すごくソフトになりました」と笑顔。


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