SSブログ

後どれくらい…

5月8日(月)
 連休明けとはいえ特に普通の朝・・・と言いたかったが、目覚めたとき今日が何曜日かぜんぜん分からなかった。それにしても今朝は寒い。半袖のポロシャツにセーターを着て外に出たがブルッと身震い。しかも青空もない。午後、1件用事を済ませて診療室に戻り歯科衛生士の佐藤さんと合流して1件目のAさんのところへ向かう。ここでどうやら小さな雨が。本当に困った天気だ。
 Aさんのマンションに到着し、オートロック前のインターフォンを鳴らした。「・・・」。もう一度鳴らしてみる。「・・・」。二人でどうしたものかと思い、置手紙だけして帰ってきた。今年は天候が大変不順で体調を崩していることが多い。Aさんも入院などされていなければよいが。
 診療室に戻り、佐藤さんとは別れてBさんのお宅へ。実は午前中にご連絡を頂き、入れ歯が調子悪いとのこと。明後日にお約束をいったんとったのだが、明日、病院に行って入院するかも知れないとのことだったので本日の約束に変更した。Bさんは下が総入れ歯である。顎の骨が吸収していてとても安定が悪い。歯ぐきにあたる部分にクッション作用のある材料をしいて噛み合わせの調整。う~ん、難しい。
 次のCさんのお宅に向かうまでは雨がひどくなってしまい、結構びしょぬれ。霧雨が強くなったり弱くなったり。Cさんも下の総入れ歯がゆるくなってきたとのこと。Bさんとは違い、入れ歯と同じプラスチック素材を張ることにした。Cさんとはもう7、8年の間柄。ご主人の介護をされている頃からのお付き合いだ。作業を始めると「もう、何年も生きないけどその日までは痛くならないようにして!」とのリクエスト。「そんなに長い期間の保証は出来ません」と返すと「あと2、3日よ!」。こんな会話はいつものこと。しかし、「こんな体になって後どれくらい生きなきゃいけないのかしら・・・」という言葉には何も返す言葉が見つからず、聞こえないふりをした。入れ歯の調整をしてすっかりご機嫌になったCさんのお宅を出た頃、雨の勢いは少しゆるくなっていた。
 Dさんは先日入れ歯を装着し、調子よくて終わったばかりだった。しかし、ご家族から痛くて入れられないみたいといわれて訪問した。Dさんの下の入れ歯は左右に歯が残っている部分入れ歯。僕が訪問をしてすぐに下の入れ歯をスッと入れると、ご本人もご家族もビックリされている。このようなケースでは、左右の歯が平行に立っているわけではないので、最初に入れる角度が違うと入らないのだ。いったん僕が入れるとDさんご自身でも入れられるようになった。ご家族の方は、入れ歯が浮いていたから強く押したそうだ。もちろん角度が違うのでDさんがとても痛がり、僕に連絡をくれたとのこと。入れ歯が入らない時はいったん外してゼロから入れなおすようアドバイスした。
 その後自宅に戻ってJR,地下鉄を乗り継ぎEさんのお宅。機能的には大きな問題がないはずなのに飲み込めない。マッサージをしたり食形態なども考えているのに。何かを飲み込む時に呼吸をしながら飲もうとされている。人間、何かを飲み込む時、0.3から0.5秒は呼吸を止めている。しかし、Eさんは飲み込む時間がかかってしまうせいか、呼吸がコントロールされていない。このことをご家族に説明すると、以前、食べ物をつまらせて窒息して大事になったとのこと。恐怖体験がわれわれの壁か・・・?口から食べるということはすごいことだ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

新鮮な挨拶お医者さんはだれ? ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。